中日根尾昂投手(22)が7日、大阪桐蔭の先輩の加入に声を弾ませた。前巨人の中田翔内野手(34)が入団。ナゴヤ球場で体を動かした根尾は、「心強い大先輩です。めちゃくちゃうれしい」と素直に喜んだ。

22年に投手に転向した根尾は同年8月23日巨人戦(東京ドーム)で7回にリリーフで先輩と対戦。カウント1-2からスライダーで空振り三振に打ち取った。対戦成績は2打数無安打。「投げた時は初見で(僕の)データがなかっただけ」と謙遜した。さらに「ライデル(マルティネス)から、巨人からしたら打って欲しいところで打ったり。レベルが違うというか技術や経験がすごい。テレビで見ててもヤバい」。22年8月10日巨人戦(バンテリンドーム)で同点の9回に絶対守護神マルティネスから勝ち越しソロを放った豪打をブルペンで目に焼き付けていた。

高校時代は「中田はこうだったぞ」と、指導者からハッパをかけられ、背中を追って18年に甲子園春夏連覇を達成した。22年の大阪での自主トレ中には会食の機会もあった。「本当に優しい方」と再会を待ち望む。

6日の入団会見で中田は、「何とか力になるようにがんばりたい。投手が楽な状態でマウンドで投げられるように援護したい」と、宣言した。来季、根尾は「先発ローテ入りでの、まず1勝」が目標。プロ未勝利右腕が、先輩との大阪桐蔭タッグで6年目の飛躍へ挑む。【伊東大介】

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