2桁勝利へ、出発進行~。オリックス東晃平投手(24)が23日、神戸電鉄開業95周年記念イベントに参加し、地元兵庫・小野市の小野駅で一日駅長を務めた。今季まで背負った背番号は「95」で、縁の深い凱旋(がいせん)に約500人のファンが集結。「うれしいです。活躍できて良かったなとあらためて思いました」と顔をほころばせた。

今季は球団初となるデビューから負けなしの7連勝を記録するなど大ブレークしてリーグ3連覇に貢献。育成出身右腕が超特急のようなスピードで成長してきた。一日駅長任命記念のヘッドマークを付けた電車も1月末まで運行予定で、個人がマークになるのは同社では初めて。「すごいですね。こんなことになると思ってなかったので」。未勝利で無名だった昨オフまで0だったイベントは、今オフ4回に急増。うれしいラッシュが続いている。

来季の目標は「2桁勝利」。新たな背番号「12」と同じ12勝へ。「勝てたらいいです。貯金をつくっていきたい」と意気込む。前日22日にドジャース入りが報じられた山本からは、さらなる飛躍へ助言をもらった。「『全部変化球は、真っすぐと同じって思わないと』というのはずっと言われていた」。曲げようとするのではなく、同じ腕の振りで直球と同じ意識で投げる。金言を胸に来季に臨む。

海を渡ってもエースはお手本。「あの人やったらフォームとかもまた変えるだろうし(笑い)。テレビなんかで見て勉強させてもらおうと思います」。大きな背中を追って、ノンストップで成長する。【磯綾乃】

【関連記事】オリックスニュース一覧