昨季限りで現役を引退した楽天の銀次アンバサダー(35)が9日、初仕事を終えた。宮城・塩釜市内の塩釜神社で、森井誠之球団社長(49)ら球団職員とともに営業繁盛祈願の参拝を行った。今年から球団の「顔」として野球振興、社会貢献、地域密着活動を担う立場となり「野球選手ではなくなりますけど、違う形で、いろんな人に感謝しながら、東北を盛り上げていけたらいいなとは思います」と意気込んだ。

今季は球団20周年の節目とあって、森井社長は優勝と並行して観客動員150万人を掲げている。銀次アンバサダーは「なんでそんな人を集めたいかというと、自分が思ってる1つは、見られなきゃ選手っていうのはうまくならないんで。見られて選手はうまくなる。そしたらチームが強くなる。それを目指して多分やってると思う」。昨季の135万人から大幅増を目指す理由を推察した。

今年は東北のいろいろな場所を訪れ、楽天や野球の魅力を伝える活動に注力する。「自分は1人でも多くの人を笑顔にしたいので、常に自分が明るくいられるように、そして、それをみんなに届けられるようにやっていきます」と宣言した。

今後は2月1日に始まる春季キャンプにも3週間ほど同行する予定だという。