今年も若手の壁になる。オリックス守護神の平野佳寿投手が大阪・舞洲の球団施設で自主トレ後に取材対応。今年3月で40歳の大ベテランは中嶋監督からは開幕抑えに指名されている。宇田川や山崎颯ら次世代候補の成長に「正直、人を気にしてる場合じゃない」と苦笑い。ただ、突き上げに屈しない意地ものぞかせた。

「まだまだ若い子には負けないで頑張ろうって気持ちは常に持っていきたい」。昨季も29セーブ。史上4人目の日米通算250セーブで名球会入りした。今季目標に「帰ってから投げていないので、50試合は投げたい」。メジャーからNPB復帰後のここ3シーズンは40試合台にとどまった。

登板が増えるだけ、14年以来のセーブ王も近づく。獲得すれば12年の中日岩瀬の38歳を抜いて史上最年長となる。不惑を迎えるにあたり「決意とかは特にない」と淡々。それでも自主トレ中に西武増田からカットボールを教わるなど貪欲だ。現在日米835試合登板で、岩瀬以来の1000試合にも「近づきたい」と意欲を示した。【大池和幸】

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