オリックスは阪神・淡路大震災から29年となった17日、大阪・杉本商事バファローズスタジアム舞洲で正午に1分間の黙とうを行った。球団フロント、コーチ、選手ら約80人が神戸の方角を向き、犠牲者に哀悼の意を示した。

神戸が拠点だったチームは被災した95年、「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝した。当時主力だった田口外野守備走塁コーチには今も震災のトラウマが残る。「忘れることはない。毎年思い出します。今年は能登の方で大きな地震があったので、すごく複雑です」と神妙な面持ち。昨年11月に神戸でリーグ3連覇パレードを行ったが「震災当時を知っている人は感慨深いものがあると思う。またやりたい」と4連覇へ決意を新たにした。

当時プロ2年目で新人王にも輝いた平井投手コーチは神戸市西区の選手寮で味わったことのない揺れを体験。「記憶にしっかり残っている。本当に風化させちゃいけない」と話した。

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