ロッテのキャンプイン直前企画「ドラ1に聞くロッテキャンプ」。4日連続でドラフト1位で入団した選手に、今季に懸ける思いなどを聞きます。第2回は17年のドラフト1位、安田尚憲内野手(24)。1年目は同期のアノ人に頼りっきりだった? キャンプ中のリフレッシュ方法も聞きました。【取材・構成=星夏穂】

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7度目となる石垣島キャンプ。「体の状態は例年通りいい感じ。今年にかける思いっていうのは、もちろん強く思ってるので」と今年への思いを明かした。自主トレは昨年、ソフトバンクの柳田の元で行っていたが、今年は1人自主トレを選んだ。「1人でやる難しさとか大変さっていうのは感じつつ、その分、自分とも向き合える時間を長く取れてるんで、うまく自主トレは過ごしてる」と順調な自主トレ期間を過ごした。

6年前の1年目を振り返ってもらった。清宮、村上とともに「高校BIG3」として注目を浴びた。井口監督からの期待を受け1軍スタートで迎えた。「右も左もわからない状態だったので、すごい緊張して、キャンプインした記憶があり」と当時を振り返る。「緊張8割、楽しみ2割みたいな感じでした」と初めてのプロ生活に期待と不安が混じった中でスタートした。

頼りにしていた先輩がいた。「僕の同期はみんな社会人卒の人が多かったんで、もう本当にその先輩たちにいつも聞いて、ついていく。って感じ」とルーキーの中でも末っ子キャラだったようだ。中でも目をかけてくれたのが相部屋で、ドラフト2位でトヨタ自動車から入団した藤岡。「よく藤岡さんにはついていって。でも、多分、藤岡さんも1年目で、アップアップだったと思うのでいつも大変だったでしょうけど、よく面倒は見てくれてました」と感謝した。「次、何するんですか」、「こういうときどうするんですか」。何でもこと細かく聞いた。「めっちゃうっとうしかったと思います」と話す。実際に当時の話を藤岡と話すこともあり「『あの時、めっちゃうざかった』って言われます」と苦笑いだった。

約1カ月間に及ぶキャンプでは息抜きも必要だ。「休みの日は海がきれいなんで、海沿いを歩いたりとか、海が見える喫茶店とか行ったりとか」と沖縄ならではの自然を堪能しながらリフレッシュしている。散歩は1時間歩くときもあるが「ずっと部屋にいても、次の日にちょっと体が動かないとかある」と意識の高いリフレッシュ方法だ。音楽は聞かずにに海の音や風を感じながらが安田流だ。

7年目の今年は内野シャッフル構想で本職の三塁に加えて一塁も練習中。「ポジションも変わったり、新たにちゃんと練習していかないといけないところとか、連携プレーの面とか、しっかり詰めながら。ポジションの競争ももちろんあるので、1年間通して出れるように頑張っていきたい」。完全開花が期待される男は意気込んだ。