開幕投手への猛アピールは、不発!?。中日高橋宏斗投手(21)が、沖縄春季キャンプで初めてブルペン入りした。3・29開幕ヤクルト戦(神宮)登板を意識した“金曜日”登板で「開幕戦を目標としてやってます」とアピールも、立浪和義監督(54)の視線はその投球フォームに。ともにオフの自主トレを行ったドジャース山本由伸投手(25)を思わせるすり足気味の投げ方で、立浪監督は「大好きですからね、由伸君を」とチクリ。「いいものが出ればいいが」と、微妙な言葉を残した。

開幕アピールへ、高橋宏は真剣そのものだった。入念な立ち投げから、捕手を座らせて28球。2年連続で参加した山本との自主トレ中に、大役への意欲を固めたという。投球フォームについては「(すり足の)メリット、デメリットもある。足を上げたときのメリット、デメリットもある。両方やれるように。シーズンではどっちになってるかはわかりません」と現在進行形をを強調した。

立浪監督は「(山本への)憧れ、影響は強いとは思うが、いい風に出てくれることを望んでいる。自分というのもあるわけで、微調整しながらやっていけばいい」と、高橋宏の気合たっぷりの投球を最後まで見届けず。逆に柳の投球を見て「柳は変わらない。いつも同じフォーム。昨年の後半の手応えをうまく継続している」と称賛した。

昨年キャンプでは山本風の投球フォームで臨むも、監督の意向で修正。シーズンでは初の規定投球回に到達し、前年の6勝を上回る7勝をマークした。フォームチェンジが、吉と出るか、凶と出るか。答えが出るには時間がかかりそうだ。【伊東大介】

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