メジャー通算114本塁打の西武の新外国人、ヘスス・アギラー内野手(33=アスレチックス)が日本でヒーローになる。宮崎・南郷の春季キャンプで行われた紅白戦(7イニング制)でチーム“第1号”の本塁打を放った。

白組の4番一塁で先発。1回2死三塁から開幕ローテーション候補の左腕隅田の内角直球を振り抜いた。「最後の最後、切れるかなと思ったが、ありがたいことに入ってくれて本当に良かった」。打球は左翼ポールを直撃し、フェンスを越えた。松井監督は「見事やったね。ちょっと難しいボールだったと思いますけど、素晴らしかったですね」と評した。

右の大砲はメジャーで打撃3冠に輝いた実績を持つ、同じベネズエラ出身のミゲル・カブレラ氏(40)に憧れる。「国民的なヒーローなので、僕もそうなれるように頑張ろうという気持ち。それが日本に来た一つの理由でもある」。助っ人の存在感はすでに抜けており、球場に駆けつけた野球少年たちから試合後サイン攻めにあった。「実戦も始まったばかり。日本の文化に慣れれば、きっと自分のベストパフォーマンスを出せると思う」と、これからさらに本領を発揮する。【山崎純一】

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