昨季の最多勝左腕・DeNA東克樹投手(28)が、初実戦で完璧な仕上がり具合をアピールした。

練習試合ヤクルト戦(浦添)に先発し、2回を6人で打ち取るパーフェクト投球。3月29日広島戦(横浜)で2年ぶり2度目の開幕投手を務めることが濃厚になった。

初回から持ち味の制球が決まった。1死から西川をスライダーで3球三振。続く浜田も142キロ内角直球で見逃し三振に斬った。2回も村上とサンタナから見逃し三振を奪って4者連続三振。「ストライク先行で勝負できた。まだ2イニングですけど順調かなと思います」とうなずいた。初球打ちの並木以外は3球で追い込み、優位に立った。直球も変化球もコースいっぱいに制球。一切の隙を与えなかった。

新たな引き出しも万全だ。2回先頭の村上に、内角ボールゾーンから鋭く曲がるフロントドアのスライダーで見逃し三振。「投げ終わった後に(伊藤)光さんとも話して使えそうだなと。使っていけたら」と対左打者への武器を増やした。

金曜日の練習試合最終戦を順調に終え、5週間後の開幕戦を任されることになりそうだ。三浦監督も「順調に丁寧に丁寧に仕上げてきている。現時点で問題ないんじゃないですか」とエースの仕上がりを評価した。東は「しっかりと自分のやるべきことをやって、シーズンに臨めたら」と引き締めた。

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