日本ハム山崎福也投手(31)がパーフェクトな新天地デビューを果たした。

オープン戦の“開幕投手”としてDeNA戦(名護)に先発。オリックスからFAで新加入した左腕は「シーズン中にしたいです」と2回無安打無失点の結果に笑顔。19球で6人の打者を簡単に打ち取った。新庄監督も「完璧すぎて」と感嘆。思わず山崎に注文したのは「ランナーいるとこを見たかったのに…次はランナー出してね」。それくらい隙がなかった。

指揮官が山崎を欲しがった理由が、この日の投球に詰まっていた。2回2死、京田との対戦が象徴的だ。

カットボール、スライダーの2球で追い込み、最後はこの日最速の144キロ直球で空振り三振。「曲がり球が続いていたんで、より(直球を)速く見せるためにクイックしました」と投球フォームに変化を付け、打者を幻惑していた。

新庄監督も「あれなんですよ」と絶賛。走者なしでもクイックモーションを挟んだり、間合いの変化で打者のタイミングを外して打ち取るのが山崎の特長。「あれをみんなにしてもらったらね、マジで」と手本のような投球に満足げだ。

オリックス時代からの盟友で、登板が決まっている本拠地開幕戦の4月2日楽天戦(エスコンフィールド)でもバッテリーを組む伏見との相性もやっぱりいい。山崎は「サインも気が合う」と首を振ることなく、テンポの良い投球で19球のうちボール球は4球と制球も抜群だった。次回は3月2日の教育リーグ、オイシックス戦(同)で「日本ハム山崎」として本拠地デビューする。【木下大輔】

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