オリックス宮城大弥投手(22)が怒りの!? 「能見超え」を生涯目標に掲げた。

27日、球団OBの能見篤史氏(44)がキャンプ臨時投手コーチとして2日間の指導を開始。フォークに愛のダメ出しを食らった宮城は「偉そうにされてきたので、偉そうにしたい」と、にやり。生涯かけて成績で上回ると笑って宣言した。

「フォーク、あれでは打者は振らない、意識が足りないと。能見さんよりいい成績を出せば、あっちは頭を下げるしかない。絡みは2、3年ですけど15年分くらいは絡んだ。30年は僕に頭を下げさせたい」

軽口をたたけるほどの左腕同士の師弟関係だ。宮城はプロ最初の3年、ともに現役を過ごした。兼任コーチだった能見氏は優しい中にも厳しさを持って接してくれた。「すごく良くしてもらった部分もあるけど、“選手としてはまだまだ”というところをずっと言われてた」。よほど腹に据えかねた? のだろうか、勝ち負けの話が止まらない。

「“まだまだ”だった僕が超したら、僕の勝ちなんで。こだわりたいですね。能見さんの生涯通算成績を。タイトルだったり、通算百何勝(104勝)してるんでそれとか、イニングとか防御率とか全部超えたら、野球人生として僕の勝ち」

これに能見臨時コーチも応戦した。「彼のイニング数は僕からしたら少なすぎる。いつも規定投球回ギリギリなので、まだまだかなと。節目でチームが苦しい時に頑張ってくれたら」。大事な試合で勝つという、エース山本由伸が担ってきた役割を期待した。そんな言葉の応酬はあっても、2人の強い関係が見えた指導初日だった。【大池和幸】