本拠地デビューを1発で飾る-。ソフトバンクにトレードで巨人から加入したアダム・ウォーカー外野手(32)が5日ヤクルト戦(ペイペイドーム)でオープン戦初出場を迎える。

移籍後初のホーム戦を翌日に控え、全体練習に参加し「常にホームランを打つイメージはしているので、明日も打てたらいいな」とアーチの青写真を描いた。

打撃の調子は右肩上がりだ。2月の宮崎キャンプでは実戦5試合で11打数2安打3打点。タイミングの取り方にずれが生じ、不調に陥った。3月は打席数確保のため2軍に合流し、教育リーグに2試合に出場。3日オリックス戦では期待の右腕、斎藤から特大ソロを放った。2試合で1発を含む7打数2安打4打点と結果を残し「リズム、タイミングは練習ではつかめないところがある。2軍で打席に立てて感覚は戻ってきた」と手応えを口にした。

予行演習もばっちりだ。1軍再合流となったこの日の打撃練習では快音を連発。左翼スタンド上段に突き刺す持ち前の長打力を示した。「打球もいい感じに飛んでいる」と納得の表情。ペイペイドームでは巨人時代に交流戦で通算2試合に出場して7打数0安打、4三振だが、気さくな助っ人は気にしない。「ペイペイドームで久しぶりに打撃練習をしてすごく気持ち良かった。とにかく今年はすごく楽しみ」。トレードマークだったドレッドヘアを捨て、短髪で臨む新天地1年目。来日1年目の22年に23本塁打を放った右の強打者は、自らに期待をかけた。

オフにはFAで山川が加入し、近藤、柳田と12球団屈指の強力打線を形成する。ウォーカーも「うまく言葉にできないほど、名前を見るだけですごくいい打順。自分の役目は打点を挙げること」。役者ぞろいのラインアップで新助っ人砲はさらに厚みを持たらすつもりだ。【佐藤究】

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