巨人阿部慎之助監督(44)が開幕1軍メンバー選定へ“短期テスト”導入を示唆した。4日、台湾遠征から航空機で帰国。宮崎、那覇のキャンプと台北での親善試合2試合の日程を終えた。8日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から再開するオープン戦に向け「昇格じゃなくて(1軍に)参加させるというのもある。そこでチャンスを与えようかなと思っている」と1、2軍の入れ替えの手前段階での見極めを示唆した。

キャンプ中は1、2軍の入れ替えは最小限にとどめてきた。「今の結果よりも新戦力の人たちをある程度、まとまった時間で見たかった」と狙いを説明。一方で開幕まで1カ月を切ったここからの期間はサバイバル、見極めが本格化する。2軍でキャンプを過ごしてきたベテランや中堅どころの選手にも「各遠征とかで参加させて、チャンスを与えるということはしていくと思う」と話した。

いずれにしてもチームとしての方針は変わらない。ここまでの対外試合は7戦で5勝1敗1分け、40得点14失点と上々の結果も「その数字よりも課題とか、そっちの方を重要視したいと思っている」。多くの選手にチャンスを与え、チーム内の競争が活性化すればチーム力の底上げにも直結する。「やることは変わらない。オープン戦だからとはいえ、しっかりした野球は続けていきたいなと思います」と阿部監督。勝つために、戦えるメンバーを選定していく。【為田聡史】