鷹の総帥がV奪還へ大熱弁を振るった! ソフトバンクは7日、都内の竹芝本社で激励会を開催した。壇上で孫正義オーナー(66)が「何よりも待ち遠しい優勝。この2文字を実現してほしい」と4年ぶりのリーグV奪還を厳命。出席した小久保裕紀監督(52)、関東遠征メンバーらも表情を引き締めた。22年はシーズン最終戦で屈辱のV逸。昨季は3位に沈んだが、孫オーナーは常勝ホークス復活を予感していた。

  ◇  ◇  ◇

鷹の総帥による大熱弁だった。ソフトバンク本社での激励会。壇上でマイクの前に立った、孫オーナーはリーグ優勝への熱い思いをストレートに投げかけた。出席した小久保監督、選手たちにV奪還を厳命。「何より待ち遠しい優勝。この2文字をね。ぜひ実現してほしいなと思います。期待しています」。22年はマジック1としながらも、シーズン最終戦で屈辱のV逸。昨季は推定80億円超えの大補強も実らず、大方の予想を裏切る3位に終わった。「やっぱり勝負ごとは勝たなきゃいけない。優勝ですよね。ホークスファンみんなの思いですよね」。

優勝への予感は漂う。今シーズンから指揮するのは小久保監督。孫オーナーは「ミスターホークスですからね。小久保監督の姿を見るだけで熱があふれている。僕も気持ちが高揚してる。期待いっぱいですよね」とまくし立てた。今季の対外試合は負けなしで、破竹の8連勝中だ。「勝ちすぎじゃないかってくらいね。本戦(シーズン)に取っといてもらいたい。何か今年やってくれそうな、そんな予感がしませんか?」と上機嫌。常勝ホークス復活を期待した。

分刻みの多忙なスケジュールの合間を縫って熱烈にハッパをかけた。小久保監督の言葉にも、自然と熱が入った。「恩返しは優勝してお返しするしかない」と力強く約束。チームの指揮官としても「リーダーは熱量だと常に感じる。いい時も悪い時もあるのは覚悟の上ですが、リーダーとしてぶれない姿、動揺している姿を見せない。逆境に立たされた時ほど、どっしりとチームを引っ張っていきたい」と決意をにじませた。

壮大なビジョンがある。国内にとどまらず、世界一のチームが共通スローガンだ。孫オーナーは「日本での優勝を目指すのは当然」とした上で「まだまだ遠い先に我々の願いがある。1人の人生として、会社として、球団としても高い目線を永遠に追い求めていく。そういう思いが常勝軍団をつくることになる」。世界を見据える小久保ホークス。4年ぶりの歓喜へ、機は熟している。【佐藤究】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧>>