6人目の先発が決まった。広島新井貴浩監督(47)が、開幕ローテ6番手にアドゥワ誠投手(25)を指名した。「(黒原と玉村と)3人が本当にいい争いをしてくれた。DeNA打線というところを考えたときに、右の強力なバッターがたくさんいる。相手のことを考えたときにアドゥワで行ってもらおうと決めました」。開幕3戦目を託す意向を明らかにした。

アドゥワは高卒2年目の18年に中継ぎで53試合に登板して3連覇に貢献した。19年は3勝5敗も、シーズン途中から先発で14試合に登板。右腕をやや下げた昨季は、4年ぶり1軍登板を果たした。昨秋キャンプ時に首脳陣から先発再転向の提案を受け「頑張ります」と取り組んできた。

開幕1週間前に、残る1枠を勝ち取った。5年ぶり先発転向で初の開幕ローテ入り。「選ばれたからには、しっかりゲームをつくれるピッチングができればいいかなと思います」。開幕ローテーション投手が6人そろって行われた投手練習後、責任感を胸に表情を引き締めた。

今季初登板で対戦するDeNAとは17日に対戦したばかり。宮崎やオースティンは欠場したが、5回1失点に抑え、ローテ入りの決め手にもなった。新井監督は「この前いいピッチングをしたでしょう。隠すのも手だし、逆に投げてバシッと抑えて相手に嫌なイメージを持ってもらうという考え方もあるしね」と明かした。開幕カードは開幕投手の九里から森下、アドゥワを並べる。開幕2カード目のヤクルト3連戦は床田、大瀬良、ハッチの3人が登板する。【前原淳】

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