初の開幕投手が決定的となっているオリックス宮城大弥投手(22)が、本番前最後の登板で順調な仕上がりを見せた。
昨年の日本シリーズ以来の対戦となった阪神打線を6回無失点。第7戦で3ランを打たれたノイジーには3打席連続三振と完全にやり返した。中嶋聡監督(54)はこの日も開幕投手を公表しなかったが、3年連続2桁勝利の若き左腕に大役を託す。※ヤクルト、オリックス以外は公表
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<オープン戦:オリックス3-0阪神>◇22日◇京セラドーム
○…開幕投手の阪神青柳晃洋(4回に右足の親指にマメができて皮がめくれるも続投し4回4安打2失点)「やりそうな雰囲気もあったので、あまり蹴れなかった。その後は普通に投げられたのでよかった。(マメは)大丈夫じゃないですかね。再生能力が衰えているかもしれないですけど(笑い)」
<オープン戦:巨人1-3楽天>◇22日◇東京ドーム
○…開幕投手の巨人戸郷翔征投手は、反省を口にした。3回無死三塁で、先制2ランを浴びた楽天太田への初球。「あの勝負どころの1球というのが、甘かった。オープン戦だからいいやっていうのはない。そこの意識を変えていかないことには、勝利も減っていくと思うので変えていきたい」。先頭に右中間三塁打を浴びた直後、甘く入った143キロの直球を被弾。バッテリー間の意思疎通にギャップがあった。
○…4年目で初の開幕投手となる楽天早川隆久投手がパドレス松井裕樹投手から学んだのは、心構えだけではなかった。オープン戦ラスト登板の巨人戦は、5回2死まで投げ2安打1失点。14アウト中、9個を三振で奪った。「投げたいボールを投げられた。悪いところも出たんで、良かった」と収穫は多かった。
<オープン戦:中日4-3ロッテ>◇22日◇バンテリンドーム
○…8年目で初の開幕投手に指名された柳が、オープン戦最終登板で快投した。5回75球を投じ、3安打1失点。「遠くて格好のいい開幕投手を7回見てきた。神宮球場のマウンド上がるのは感慨深い」。
○…初心にかえって、開幕へ修正した。開幕投手に決定しているロッテ小島和哉投手は中日戦で5回3安打1失点と好投した。「初回はまだちょっと自分と戦ってる感じだったんですけど、途中からはしっかりバッターと対峙(たいじ)できた」と振り返った。
<オープン戦:西武2-3ヤクルト>◇22日◇ベルーナドーム
○…ヤクルト・サイスニード投手は6回4安打2失点。開幕投手について「選ばれれば光栄なことですし。最初のゲームっていうところでチームを活気づけられるような投球ができればいいですけど。もちろんこれは選ばれればの話です」。
○…自身初の開幕投手を務める西武今井達也投手が、予定の3回を無安打無失点の好投で開幕戦への準備を整えた。最速155キロの速球は威力十分で、スライダーなど変化球のキレも抜群だった。「前回よりもストライクゾーンにどんどん真っすぐも変化球も投げられたし、良かったかなと思います」。31球で降板した後は、ブルペンで約15球の投球練習を追加し、万全の調整で1週間後の大役に備えた。
<オープン戦:ソフトバンク2-2広島>◇22日◇ペイペイドーム
○…開幕投手の広島九里亜蓮投手が最後の調整登板を3回無安打1四球無失点で終えた。2者連続三振で滑り出すと、3回まで毎回の4奪三振。多彩な球種を使って的を絞らせなかった。「前回よりもスライダーはしっかりと投げられたと思う。チームが勝てる投球をするのが一番」。オープン戦3試合で14回1/3 を投げ、7安打2失点(自責1)と好結果を残し、初の大役に備える。
○…ソフトバンクの開幕投手に決定している有原航平投手(31)が、オープン戦最終登板で5回59球を投げ、1安打5三振、無失点。「いろんなボールも使えましたし、真っすぐでファウルも取れていた。いい調整ができました」
<オープン戦:日本ハム5-3DeNA>◇22日◇エスコンフィールド
○…DeNAの開幕投手を務める東克樹投手が、6回3安打1失点6奪三振で最終調整を終えた。初のエスコンフィールドのマウンド。1回はやや制球が乱れてペースをつかめず、2死から日本ハム万波、マルティネスの連打で先制点を献上。「思ったようにコントロールできてなかった」と反省した。
○…コケないよう、足元に用心します。開幕投手に指名されている日本ハム伊藤大海投手が、5回1/3を4安打2失点(自責1)と上々の投球で本番前ラスト最終登板を終えた。開幕まで1週間と迫り「ケガなくここまで来られた。まだ(北海道は)雪があるので、転ばないように、地に足着けて過ごしたい」と気を引き締めた。