広島が開幕連敗スタートを喫した。先発黒原が1回に先頭度会に投じた顔付近への死球で危険球退場。わずか3球での降板となった。開幕直前に右肘の張りを訴えた森下の代役で登板機会をもらった左腕だったが「このような結果になり、チームにも迷惑をかけてしまい、今日は何もありません」と肩を落とした。緊急登板の2番手河野が2回までに4点を失い、4回には3番手大道が度会に2ランを被弾した。

打線はDeNAバッテリーの強気な配球に加え、捉えた当たりが相手の好捕に阻まれる不運もあった。6回まで無安打無得点。7回に野間が平良の無安打無得点を阻止し、9回に1点を返すのが精いっぱいだった。昨季は4連敗スタートだったが、今季も開幕連敗。試合後の新井監督は「頭だったので、申し訳ないです」とまず危険球をわびた。ただ、度会には前日の同点弾に続き、この日も1本塁打含む4安打を許しただけに「対策を考えたい」と警戒を高めた。

▼広島先発の黒原が1回、1番・度会への3球目が頭部への死球となって危険球退場。先発投手が打者1人で危険球退場は、21年7月2日の佐々木(西武)以来2人目で、セ・リーグでは初。3球で退場も先発では前記佐々木に並ぶ最少投球数。先発に限らず1人目の打者への危険球で退場は28度目で、広島では15年8月7日の中崎以来5人目。