今季2度目のサヨナラ勝利となった日本ハム新庄剛志監督(52)が試合後、同点の8回に万波中正外野手(24)に対して送ったバントのサインについて振り返った。

8回無死一塁の場面で3番万波が、ロッテ3番手沢村の初球でセーフティーバントを試みてファウル。2球目は最初からバントの構えをして送りバントを試みたが、これもファウルとなり、3球目からヒッティングに変わったが結局、万波は三振に倒れた。

新庄監督は「今年は誰でもバントやエンドランがあるよって(言っている)。向こう(対戦相手)が防げない点の取り方をするよということを今日も試合前のミーティングで言ってもらっていた」。試合前のミーティングでも林ヘッドコーチから選手たちへ、あらためて意識付けがされていたという。「やっぱり、ああいう場面で塁を進めて(点につなげたい)。もちろん外国人選手も、そういう風にやらせる時はやらせるし」と開幕前から示すように“聖域”はつくらない方針を、この日も貫いた。

新庄監督が「(万波が卒業した)横浜高校はすごいバントの練習をしているから期待したんですけどね。去年も(万波にバントは)させたんですよ。きれいにバントを成功させてくれたので」と話したように、万波は昨季は2つ、22年も2つバントを決めている。「これが今の時点で(打率)3割8分(本塁打)8本とか7本打っているなら(バントは)させないですよ」とも話した新庄監督。8回は得点につながらなかったが、1点への執念を示す采配もあった試合をサヨナラ勝利で締めくくり、1点差ゲームは今季4戦全勝となった。

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