<ロッテ1-10ソフトバンク>◇24日◇ZOZOマリン

ギータがレジェンドの域に達した。ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が、4回の第3打席でNPB通算5000打数の大台に到達。節目の打席は打点つきの二ゴロで、5回はダメ押しの中越え2点二塁打を放つなど計3打点で10得点大勝に貢献した。

5000打数以上の通算打率は歴代4位の“打撃の神様”川上哲治に7毛差に迫る同5位の3割1分2厘7毛で落合博満、長嶋茂雄らも上回る。チームは連勝で貯金は今季最多の7、首位がっちりだ。

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高い打率を残せる柳田の原点は、広島経大時代にある。監督を務め、大学1~3年時まで指導した小桜高誌さん(58=現大学職員)が当時を振り返った。「素直にアジャストする打撃を指導してきました」。高校時代の金属バットは芯が外れても飛ぶが、木製はそうはいかない。大事なのはバックスピンをかけながら芯で捉えること。基本への忠実さをティー打撃から伝え続けた。広島6大学で4度の首位打者を獲得。無名だった高校時代から一転、才能は一気に開花した。

指導には例え話も交えた。「ゴルフの打ちっぱなしですね」。入学時に身長が184センチあった。「きちんと打てば飛距離は出るんです。(練習場の)1階と2階で打ちっぱなしをすれば、2階の方が打点の位置が高いのでボールは飛んでいきますよね。背が高かったので、それと一緒です」。プロ入り後も連絡を取り合う間柄。昨季は居酒屋の席で打撃指導も行ったという。球界を代表するスラッガーに成長した姿を頼もしく見守っている。【佐藤究】

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