巨人坂本勇人内野手(36)が今季初の猛打賞で、交流戦最多安打記録を樹立した。

「日本生命セ・パ交流戦」ロッテ戦で、「2番DH」に座ると初回から気を吐いた。「練習も良かった。良い感じで入れた」と1回1死でロッテ先発サモンズから先制ソロ。甘く入ってきた146キロ直球を見逃さずに振り抜き、強い打球がぐんぐんと伸びて左中間スタンドへ。第1号アーチはプロ2年目の08年から続く18年連続弾となり、巨人では長嶋茂雄の17年を超える歴代単独4位となった。

プロ19年目を迎えた今季は、開幕から11試合に出場して打率1割2分9厘と不調が続いた。2度の2軍降格と昇格を経験し、再昇格後の6月10日からは1軍で連続出場。試行錯誤しながら改善を続けた末、今季89打席目で生まれた初本塁打だった。

「一振りで仕留めることができてよかった」と“長嶋超え”で好感触を得ると、5回には左二塁打、9回には右前打。交流戦通算安打を338本に伸ばし、西武栗山の337本を抜いて最多記録とした。「ずっと積み上げてきた。素直にうれしい」。通算猛打賞は191度目で、歴代2位の川上哲治(巨人)が記録した194にあと3に迫った。

もがいてきた前半戦。チームが逆転負けで交流戦を終えた中、ついに出た一発。「シーズンは長い。貢献できてなかったので、できるようになっていければ」。プロ野球史を彩る偉業が、リーグ再開からの巻き返しへ向けた一筋の救いとなった。【阿部健吾】

▼坂本が1回に今季初本塁打。今季89打席目での初アーチとなったが、シーズン1号としては15年125打席目、18年103打席目に次いで自身3番目に遅い1号だった。これで08年から18年続けて本塁打。巨人で18年以上連続本塁打は、59~80年王の22年、63~81年柴田、01~19年阿部の各19年に次ぎ4人目。58~74年長嶋の17年を上回った。

▼この日は3安打。マルチ安打は今季4度目で通算671度となり、歴代9位の川上(巨人)に並んだ。また、交流戦では通算338安打で、栗山(西武)の337安打を抜く新記録。

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