今季から先発に転向したソフトバンク尾形崇斗投手(26)が、150キロ台連発で阪神打線を4回1失点にまとめ、開幕ローテーション入りを猛アピールした。甲子園でのオープン戦で82球、3安打、6奪三振。最速は156キロを計測した。右腕が横振りになってしまうスライダーを封印し、カーブやスプリットと常時150キロ台の直球で勝負した。

「65球を超えたあたりから、体が思うように動かなくなってくるのは感じた」。今季から先発に転向しただけに未知の世界も多いが、今後は球数を増やしてもっと長いイニングを投げるていく。台湾遠征に参加した2月25日中信戦(台北ドーム)では6回から3番手で登板し、3回無安打無失点。7個の三振を奪った。「先発ローテーションにパワーピッチャーがいた方がバリエーションも出る」。上沢、大関、松本晴、大津らが並ぶ中に、力で押す尾形が入れば、3連戦で対戦相手の対応も難しくなる。

小久保監督は「追い込んだ後になかなか決め球が決まらない。あれだけ球数がかかると先発としては、ちょっとしんどい。課題の変化球も登板によって差がある」と期待が大きいゆえに辛口だった。結果を出し続けて信頼を勝ち取りたい。

相手先発は17年育成ドラフト同期の大竹だった。投げ合うのは初めて。「ずっと練習とか一緒にやってきたので、感慨深いものがありましたね」。同期は支配下5人、育成6人が指名されたが、チームに残っているのは尾形と育成2位の周東だけ。先発に転向したプロ9年目、大きな花を咲かせる。【石橋隆雄】

◆尾形崇斗(おがた・しゅうと)1999年(平11)5月日生まれ、宮城県出身。学法石川では1年からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏は福島大会8強。17年育成ドラフト1位で入団。3年目の20年3月に支配下登録された。昨年は中継ぎで38試合に登板して1勝1敗5ホールド、防御率4・67。通算80試合登板はすべてリリーフ。韓国系ファッションを好み、韓国のショップのホームページを翻訳し通販で購入している。182センチ、90キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は2700万円。