ロッテは打線がつながり連勝した。同点の5回に石川慎の今季1号3ランで勝ち越しに成功。6回に同点にされたが、直後の攻撃で西川が右翼への2点適時打を放ち再び勝ち越しに成功した。1番の藤原も猛打賞をマークし上位打線が得点源となった。
◇ ◇ ◇
ロッテ西川は打席に入ると、そっと左袖に顔を近づけた。ほのかに香る愛用のフレグランスが、心をいつもの状態へと戻してくれる。ルーティンを終えて構えると、迷いはなかった。結果は、チームを勝ち越しへ導く一打だった。
原点は昨年4月12日。プロ入り後初めて出場選手登録を抹消された日だった。練習前、吉井前監督に声をかけられ、連れて行かれた先にいたのは、その日の対戦相手でもあったソフトバンクの山川。球界を代表する右の大砲は、誰よりも早くグラウンドに姿を現し、黙々とウオーミングアップを行っていた。指揮官に促され、悩める新人は助言を求めた。
打撃などのアドバイスとともに、貴重な助言をもらっていた。山川は打席に入る際、左腕の袖に香水を吹きかけるという。「どんな状況でも自分のいつもと同じように打席に立つ」。その意識に、西川はヒントを得た。
以来、愛用するジルスチュアートの香水を左袖に吹きかけ、打席に向かう。「毎回同じように打席に立てるので、気持ちの面ですごく落ち着いて入れてます」。シンプルな習慣が、確かな結果へとつながっている。【星夏穂】



