東欧の初陣国がベールを脱いだ。WBC1次ラウンドの3戦目で侍ジャパンと対戦するチェコ代表が5日、宮崎で調整練習を行った。五輪、プレミア12を含め、主要3大会では世界初出場。現役メジャーはおらず、多様な職業を持つメンバーが集まり、欧州勢による予選を突破した。6日から、同じB組のオーストラリア、中国とともに、社会人チームとの強化試合に臨む。また大阪では、侍ジャパン最大のライバルとなる韓国代表が調整。カージナルスのトミー・エドマン内野手(27)、パドレスの金河成内野手(28)らメジャー組も参加し、フリー打撃などで約2時間、軽めに汗を流した。

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11日に日本と戦うチェコ代表は約1時間半、宮崎ひなたサンマリンスタジアムでの公式練習で汗を流した。

メンバーの大多数が国内クラブチームに所属しており、MLB傘下マイナーでプレーする選手も見当たらない。メジャー通算26本塁打のエリック・ソガード内野手(36=元カブス)が唯一のMLB経験者だが、昨季は未所属。主将で本業は証券トレーダーのペテル・ジーマ内野手(33)は「ずっと寒い冬で屋内の練習だったけど、ここにきて日の当たる中でトレーニングできて状態は上がっているよ」と自信をにじませた。

冬の寒さが厳しいチェコは98年長野五輪で金メダルに輝くなどアイスホッケーの強国として有名だが、野球の国内リーグは9月に終了し、長いオフに入る。正捕手チェルベンカはセールスマン、投打二刀流のシュナイダーは消防士が本業。練習は大都市のプラハとブルノで10日に1回ほど、毎回2時間程度しか確保できない。

ジーマ主将は「秀でた選手はいないけど、チームワークで課題を埋めてきた。そこにソガードが入って、いい化学変化が起きて、チーム力が上がった」と手応えを口にする。ソガードは米国出身だが、1月にチェコの市民権を取得。最新の世界ランキングは15位で、WBC常連のイタリア(16位)、同じB組の中国(30位)よりも上位だ。

11日の侍ジャパンは、4日に日本選手最速165キロをマークした佐々木の先発が予想される。ジーマ主将は「才能あふれるタレントが集まってるけど、中でも佐々木が楽しみ。初めての東京ドームで、すごくエキサイティング。チェコにとって歴史的な試合になるよ」と対戦を心待ちにする。本業と野球の“二刀流軍団”が、暖かな日本で、一花咲かせる決意だ。【鈴木正章】