初日に引退会見を開いた元小結遠藤の北陣親方(35=追手風)がインタビューに応じ、2027年1月30日に引退相撲を開催することを明らかにした。親方として初めて臨む本場所の心境なども語った。【取材・構成=佐々木一郎】

-本場所で新たな発見などありますか

やっぱり現役とは違った過ごし方をしていて、違った感覚ですね。

-引退した実感は強くなっていますか

実感はなかったですけどね。オンオフはすぐ切り替わってます。名残惜しいとか、そういったことはなかったです。

-警備室ではどうしていますか

基本の業務、仕事のこと、わからないことをいろいろ教わっています。

-1日の過ごし方は

朝稽古を見て、出勤して、自分の花道の警備の時間になったら警備して、終わったら土俵回りに行って異常がないか確認して終わりです。

-親方として、指導の難しさ、充実感など感じることはありますか

現役か現役じゃないかで、今まで見ていた力士たちへ接し方が、ガラッと変わることはなかったと思います。その力士たちが感じることですが、僕は変わったつもりもないです。

-指導して、やれるようにさせる難しさは

そういったことは徐々に、経験しながら生じてくるんじゃないでしょうか。

-追手風親方(元幕内大翔山)に感謝していることは

入門してからプロとアマチュアの違いという話もしましたし、本当にいろいろなことからもかばってもらいました。

-遠藤関にとっての理想の力士像は

理想はとうの昔に、もうあきらめてます。1日1日を精いっぱい取り組んできました。

-多くは語らず、テーピングもしない。そうありたいと考えていたということですか

もちろん、そういったことも大切だと思う部分もありますし、それを意地でも体現するというわけでもなかったです。特注でサポーターを作ったこともありました。ただ、僕にはテーピングやサポーターをすることは合わなかった。その方が力が出たり、膝のけがが気になりにくいとかだったら、多分つけていたと思います。それが僕には合わなかったということです。

-つけない美学があった、というわけではなかったのですか

そういう気持ちも少なからずありました。ただ、ケガした以上は、最後は装具つけるなり、テーピングをぐるぐる巻きにするなり、そうなるのかなと思ってはいましたが、結果的にならなかったです。

-動きに違和感出たり、気になったりしたのですか

合わなかったし、(動きに)制限が出るのもありますけど、何より変わらなかった。試したことはあります。

-今の膝の状態は

まだ術後なので痛みもありますし、違和感もあります。

-稽古場で胸を出したい気持ちはありますか

もう1回相撲を取るつもりですよ。それは、段階を踏んでですね。まず四股を踏めるようになって、スリ足ができるようになって、テッポウができるようになって、相撲の基礎が充実すれば、少しずつ状況を見て胸を出す。そこまでいけばもう1回相撲を取る。そういうつもりでやりますよ。

-相撲取るというのは、つまり稽古場で相撲取る稽古まで一緒にやるということですか

そういうつもりではいます。ただ、手術して今後どういうふうになっていくかっていうのは読めないですよね。経験がなく、これから経験していくわけなので…。またけがをして手術しなきゃいけなくなると、仕事に支障が出ますし。そうならないように考えてやりたいです。

-いい目標ですね。ということは極端に体重を落としたりもしない

現役中は状況も状況なんで、大きくもなれないですし、鍛えたくても鍛えられなかった。できなかったことを僕の中で体感して、それがこれからの財産になっていくわけです。そういったことを経験しなきゃいけないんですよね。

-今、体重は

今は、150は切ってると思います。145から50ぐらいですかね。

-そんなに減ってないですね

変わってないですよ。落ちないようにちゃんと気を付けてます。

-ちゃんと食べている

もちろん。

-引退相撲は

2027年の1月30日の土曜日ですね。再来年、1年3か月後ぐらいです。