プロボクシングのIBF世界スーパーライト級3位小原佳太(29=三迫)が、世界前哨戦で1回KO勝ちした。14日、東京・後楽園ホールでタイ人選手と対戦し、初回2分31秒に強烈な右ストレート一撃で仕留めた。IBF世界同級王者トロヤノフスキ(ロシア)への挑戦権を保持しており、陣営は今夏の対戦に向けて交渉を進めている。

 小原が世界初挑戦に弾みを付けた。試合開始から圧力をかけると、ねらい澄ました右ストレートを顔面に決めダウンを奪い、レフェリーがすぐさま試合を止めた。今夏に24戦全勝(21KO)のトロヤノフスキに挑戦予定。前哨戦を完璧な形でクリアし「KO率の高い王者だが、倒して勝つつもりでいる。必ず世界を取ります」と誓った。4月に王者の試合を現地観戦した三迫会長は「ジャブが多くてうまいが、小原とはかみ合うタイプ」と話した。来月末から約2週間の米国合宿を行う予定という。