アジアタッグ王者渕正信、大仁田厚組が、挑戦者の秋山準、井上雅央組を下し、初防衛に成功した。

 大仁田は、有刺鉄線バットに、有刺鉄線ボードをリングに持ち込み、ゴング前に井上に襲いかかった。2人が場外で乱闘を繰り広げる中、渕と秋山はリングで傍観。

 邪道プロレスを仕掛ける大仁田に、王道秋山も、有刺鉄線ボードに大仁田をたたきつけた。

 試合は、大仁田と秋山が場外乱闘を行う間に、渕が井上を丸め込んで勝利。渕は「初防衛ができてうれしい。初防衛できなかったら、本当のチャンピオンとは言われないから。大仁田のスタイルは否定できない。彼の援助がなかったら、負けていた」と話した。

 大仁田は「今後は全日本に、エニーウエア・ストリートファイトルールを採用してもらう。それが拒否されたら、防衛戦は行わない」と、さらなる要求を全日本に突きつけた。

 また、セミで悪性脳腫瘍のため長期欠場していたジョー・ドーリングが、6人タッグ戦で復帰。病気明けとは思えない肉体とファイトで、会場を沸かせた。試合も、ドーリングが野村を抑え込んで勝利した。