全日本プロレスは28日、神奈川県内の事務所で27日両国大会の一夜明け会見を行った。

 最初に大森隆男取締役が大会を総括。「両国大会は厳しい時期を乗り越えてきたみんなの気持ちが1つになった大会になった。試合を見て、若い選手の成長を感じ、大会のテーマとなった『新たなる決意』のネーミングにふさわしい、すばらしい大会になった」と語った。

 世界タッグ王座を獲得した大日本の関本大介は「大日本にベルトを持って帰ることができる。このベルトを持って暴れたい」と決意を語った。同じく、岡林裕二は「この選手権が決まってから、気持ちを上げて、最高な状態で両国大会に臨めた。気持ちで勝った試合だった」と、KAI、野村直矢組との王座決定戦を振り返った。

 GAORA TV王者の秋山準は、45周年記念試合の勝利のどさくさに丸山敦の挑戦を受けてしまい、2人そろっての会見となった。秋山が「リング上でボコボコにして2度と挑戦できないようにしてやろうか」と威嚇。これに対し、丸山は「どちらが勝つか分からないようなルールをつくる」と、段ボール紙に赤いテープを巻いて自作したワイルドカード3枚を提示。「ボクがピンチになったときは、1枚につき20秒間、大森隆男が使える」と説明した。やけになった秋山は「丸山、それ全部飲み込んでやってやるよ」と丸山の策略にはまった形となった。

 3冠ヘビー級新王者となった宮原健斗は「ファンのみなさまに背中を押してもらって3冠ヘビー級チャンピオンになることができました。チャンピオンとして9月の王道トーナメントに優勝したい」と次なる目標を掲げた。宮原は、新プロジェクトのキャンパスシリーズも発表。「10~20代の人たちにプロレスの会場に来てもらうために、ボクらが行こうという企画」として、宮原ら全日本のレスラーが希望のある大学に出向き、入場無料でプロレスを見せるという。第1段は愛知・愛知医科大学(長久手)で11月4日(土)に開催される。