IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で世界初挑戦する同級4位尾川堅一(29=帝拳)が3日、同級5位テビン・ファーマー(米国)との大一番に向けて渡米した。今回が人生初海外だが、ジムの先輩からの金言が多々。WBA世界ミドル級王者村田からは「乾燥しているから到着後2日間は汗が出なくても焦るな」、米国を主戦場にする亀海からは「ベガスは試合の控室で水しか飲めない」などの助言を受けた。「大きいですね」と感謝した。

 「昨晩、贈呈式があったんです。嫁さんが作ってくれて、中には子供からの手紙が入っています」とリュックから取り出したのは、IBFの赤いベルトを模した特注品。長男豹君(4)次男亜陸君(3)から手渡されたという。「泣きそうになった。帰ってきて本物のベルトを渡したい」と、三原正以来36年ぶりとなる日本人の米国での王座奪取を誓った。