ボクシングIBF世界スーパーフライ級1位船井龍一(33=ワタナベ)が米国で世界初挑戦する。

5月4日に米カリフォルニア州ストックトンで、同級王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)のV7戦で挑戦する。20日に都内のジムで発表した。

船井は昨年11月に挑戦者決定戦で2回TKO勝ちし、世界挑戦権をつかんでいた。「ついに来たかという感じ。ここまで長かったようだが、ベストのタイミングだと思う」と気合を込めた。

海外に行ったのは、韓国釜山で合宿したことが1度だけしかない。「初の海外の試合で、それも米国と2つの夢をかなえるのが楽しみ」と意欲満々だ。

05年にデビューも4回戦で3敗など通算7敗している。17年に2度目の挑戦で日本王座を獲得すると開花し、昨年にはWBOアジア太平洋を王座も獲得。高1で入門してから18年目、プロ39戦目にして、世界のチャンスをつかんだ遅咲きの苦労人だ。

アンカハスは30勝(20KO)1敗2分のサウスポー。パッキャオの後押しを受けて16年に王座を獲得後、マカオ、オーストラリア、北アイルランドと海外で防衛し、17年にトップランクと契約して主戦場を米国に移した。前回は引き分けも6度目の防衛に成功した。

日本人選手として改元後の初の世界戦に「モチベーションが上がる」と喜ぶ。強敵が相手にも「右ストレートは強いと自信がある。泥臭く判定でも勝ちたいが、倒しきりたい」と、KOを狙っていく。