19日に千葉・幕張メッセでのボクシング・トリプル世界戦に出場する外国人3人が、16日に都内で練習を公開した。

WBAライトフライ級12位タナワット・ナコーン(26=タイ)は、同級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)に挑戦する。

見た目や話しぶりは優しげな好青年だが、ムエタイでは300戦以上をこなし、ルンピニー世界王者になっている。縄跳びから始めた練習では、ミット打ち3回にシャドーなどできっちり汗を流した。

ボクシングは11勝(5KO)無敗で、元世界王者のチャチャイ・サーサクン・トレーナーとコンビを組み、世界初挑戦まで来た。チャチャイ・トレーナーは勇利アルバチャコフと2度対戦し、暫定王者として統一戦で勝利。王座陥落した相手はマニー・パッキャオと、現役時代の実績は輝かしい。

タナワットはこのコンビでタイでは4カ月キャンプし、スパーリングは150回を超えたという。「京口は強いが、いろんなパンチを弱点に打ち込み、必ずベルトを持って帰りたい」と誓った。

京口はバンタム級とまでいわれるパンチ力で圧倒のKO宣言している。陣営としてただ一人練習を見た渡辺会長は「5回KO」と期待したが、ダウンしたことがなく、ムエタイとはいえ世界王者の肩書は侮れない。京口の有言実行なるか。