日本フライ級タイトルマッチ10回戦で、挑戦者の同級6位飯村樹輝弥(25=角海老宝石)が王座奪取に成功した。

初防衛戦となった同級王者永田丈晶(25=協栄)に挑み、2-0(95-95、96-94×2)の判定勝利。初タイトル挑戦で王座を獲得した。

22年10月にエスネス・ドミンゴ(フィリピン)に6回TKO負けを喫し、再起戦での王座挑戦だった。日本ベルトを手にし、「今回、タイトル戦。前戦KO負けで復帰戦でタイトルマッチということができた。まずは復帰できたことがうれしい。おまけで王座がついてきたと思う。さらなる高みを目指していきたい」と感慨深げだった。

アマチュア時代にも4度対決し、3勝1敗と勝ち越していた永田にプロでも勝った。「プロとして勝ってきた人たち。場数は永田選手の方が濃い。あの高校で(永田に)負けた1敗が僕を強くしてくれた。自分の方が勝率が良かったが、緊張感を持ってリングに上がれた。僅差で勝てたけれど気持ちは強かった。練習もぬかりなくやってきた」とほっとした笑みを浮かべた。