UFC女子ストロー級の村田夏南子(30)が約2年4カ月ぶりに復帰マッチで敗れた。

バネッサ・デモポロス(35=米国)との同級5分3回に臨んだものの、0-3(28-29×3)の判定負けを喫した。21年6月のビルナ・ジャンジロバ(ブラジル)に腕ひしぎ逆十字固めで敗れて以来のオクタゴンでの再起戦だったが、白星を飾ることはできなかった。

グラウンド(寝技)勝負では上からのポジションで攻め続けると、下からデモポロスの反撃も受けた。スタンドでも積極的な打撃をみせる相手の拳を被弾。最終3回にはケージ(金網)際での寝技の攻防で上になって押し込んだ

。試合前、村田は「私は相手の心を折る試合をしたい。何もさせない、みたいな試合。相手のやりたいことをさせない。相手の心を折りにいきたい」と強い決意で力強くオクタゴンに戻っていたが、勝利に結びつかなかった。

2年4カ月前のジャンジロバ戦では左腕負傷し、戦線離脱。その1年後にはタイ合宿中にスパーリングで顔面にヒザ攻撃を浴びて前歯4本を折る重傷で手術、治療する期間も重なり、村田は2年以上、試合から遠ざかっていた。