東京女子プロレスは5月4日の後楽園ホール大会「YES! WONDERLAND '26」でインターナショナル・プリンセス王座戦を開催する。王者の鈴芽(27)に挑戦するのが今春、高校を卒業した風城ハル(18)。初のシングル王座挑戦に向けた意気込みを聞いた。
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-初のシングル王座への挑戦です。現在の心境は
「今年18歳になって高校を卒業して、新生活を始めるぞみたいな気持ちで4月を生きていて。本当にここからこの生活が一番長く続いていくから、その幕開けをシングルタイトルへの挑戦っていう形で、まず一つ目標ができてすごい楽しみだし、新しい自分を確かめたいなって思ってます」
-最近、髪の毛を青く染めたと思いますが、どういう意味があるんですか
「ずっと髪は染めたくて、高校の校則的にも染めることはできたんですけど、高校生っていう期間は3年しかないから、その間は黒髪でいようかなみたいな気持ちで。卒業して、ためてたものが爆発して、この色になっちゃいました」
-青は自分のカラーという感じですか
「そうです。最初に染めるなら青かなってずっと思ってて、青にしちゃいました」
-今回、挑戦する鈴芽選手に対してはどういう思いを持っていますか
「鈴芽さんとは、デビューして1年くらいの時に一番、戦ってて。本当にたくさんシングルマッチをさせていただいて。月一でしてたぐらいで。鈴芽さんにいろんなことを教わったし、吸収させてもらいました。だから4年目で鈴芽さんが持っているベルトに挑戦することになったのは、勝手に自分が試されてる感じがしてます。東京女子で間近で鈴芽さんを見てきて、もう全部が格好良くて。私、鈴芽さんが発する言葉がすごい好きで」
-言葉ですか?
「すごい芯のある言葉が、本当に毎回、毎回、格好良くて。もうアニメのセリフみたいな。そういう世界の住民かなってくらい格好良くて。風城ハルという人間はこうありたいなっていうのが、本当に鈴芽さんのような存在で。そういう感じです」
-印象に残っている鈴芽さんの言葉とかありますか
「(渡辺)未詩さんのタイトルに挑戦するとき『なりたい自分になるために』っていう言葉を言ってて。鈴芽さんが東京女子を愛してるから出てくる言葉かなって思って。なりたい自分になれる場所ってなかなかないと思うし、東京女子で生きてきたからこそ言える言葉なんじゃないかなと思って、それがすごい刺さって。私も自分が一番好きになれる場所をここで作り出したいから、その言葉がすごい好きです」
-今のところなりたい自分になれていますか
「全然なれてないです。私は理想が高い上に、もともとの自分の軸はとんでもなく低いところにあると思っているので。でも、自分が一番好きになれる自分にはまだ到達できてないけど、なんかやりたいことはやってます(笑い)」
-風城選手はもともとプロレス好きな家族の中で育ったんですよね
「はい、もともと両親どっちもプロレスが好きで、DDTさんをずっと見てて。物心がつく頃にはそういう環境の中で育っていて。毎年、両国大会とかは家族で升席に座って観戦したりしてました」
-じゃあ本当に今、夢の舞台に立ってるんですね
「はい、両親も信じられないだろうなって思いながらリングに立ってます」
-じゃあ初シングルタイトルなんて取ったらご両親もすごいことに…
「なっちゃうと思いますね。タイトルマッチが決まったとか、挑戦表明をしたとか、この前の(次期挑戦者決定)5WAYの時も、もう終わってLINE見たらすぐ入ってて」
-こんなレスラーになっていきたいというイメージはありますか
「東京女子って本当に個性であふれてるじゃないですか。もういろんな人がいて。その中で風城は本当に心の底から個性がないと思ってて(笑い)。そんな細かいこと考えなくていいのかもしれないけど、自分の存在とか、自分にまだ希望を感じられない部分があるから。まずひと目見て、オーラが出てるくらいになりたいです(笑い)。あと、言葉を大事にしたいと思っていて。試合で伝えたいというのもあるし、言葉で伝えたいとも思っているから。そういうすべての面でオーラを出せる選手になっていきたいです」
-そういう選手へなるために、鈴芽選手は超えていかなければいけない存在だと思います
「そうです。超えなきゃいけない壁で。自分がファン上がりなので、練習生として入った時には(恐れ多くて)距離を取っちゃうような気持ちだったし、デビューしてから1、2年ずっとそんな感じで。でも風城はもうファンじゃないし、プロレスラーとして生きてるから。憧れも大事ですけど、そこを超えられなきゃプロレスラーとして上がっていけないから」
-そういう強い気持ちを持てるようになったのはいつごろからですか
「それは(愛野)ユキさんにタッグパートナーを申し込んだ時に変わったかなって思ってます。ユキさんが好きだったんですけど、LINEもできないし、しゃべりかけることもできないみたいな、そんな感じだったんですけど、それでもユキさんの隣で戦いたいって思うこと自体がもうファンだった私からしたらありえないことで。ユキさんの隣には天満のどかさんがいて、水波(綾)さんがいて、っていうのが一番いいと思ってるし。爆れつシスターズが好きで生きてきた人間にとっては、自分がユキさんの隣で戦いたいって思うことも、もう意味がわからないし。けど自分の気持ちをユキさんに伝えられたっていうところが、すごいなって今でも思います」
-それが言えたのは、自信がついてきたからですか
「ユキさんの隣に私がいたところで足手まといだし、頼りにならないしって思ってたけど、ねくじぇねトーナメントでの優勝だったり、その後のタイトル挑戦だったりとか、そういうので少しばかり自信はついてたんだろうなと」
-自分の中で大きな転機みたいなものはありますか
「2023年の大田区、たぶんそこから変わったかなって思っていて。そこからガーっと気持ちを出せるようになって。8人タッグ(桐生真弥&猫はるな&HIMAWARI&鈴木志乃 VS 鳥喰かや&凍雅&風城ハル&大久保琉那)をやったんですけど、最後にHIMAWARIさんと戦ったんですね。同期なんですよ、実は。同じ日に練習を始めて、でも(HIMAWARIの方が)3カ月早くデビューしたんです。だから同期だけどちょっと先輩みたいな感じで。でもその試合の時にHIMAWARIさんを前にして、ずっと思ってはいたけど、本当に負けたくないなって。そういう気持ちが強くなったのが、この7月の大田区で。すごい出しきったし、その時の自分の限界を突破したなっていう大会だったんです」
-そういうのを経て、今度の王座戦はどういう試合になりそうですか
「風城の好きも憧れも過去もこれからも今も全部想いをのせて、風城ハルが一番大好きを鈴芽さんに応援してくださる方に伝えぶつける試合にします」
-水色のベルトだし風城選手のカラーでもあります
「もう東京女子の中で1番、見た目で風城が一番似合うんじゃないかなって思ってるので、必ず取りたいですね」

