大相撲の横綱白鵬(30=宮城野)が1日、日本オリンピック委員会(JOC)と母国モンゴルのオリンピック委員会のパートナーシップ協定調印式に出席した。

 20年東京五輪までの任期でモンゴル・オリンピック委員会のアンバサダーを務めており、「モンゴルの大地で生まれて、日本の素晴らしい相撲に出会った。両国に対する恩を感じています」とあいさつした。

 質疑応答ではJOC竹田恒和会長(67)に「相撲は五輪競技に入りますか?」と質問するなど、相撲を猛アピール。会長から「可能性は十分にある。横綱、力を貸して下さい」と返答を受け「相撲代表として、聞かないとダメでしょ。思い切って聞きました。せっかくですから。言うのはタダ。チャンスは逃さず」と満足そうに話した。

 かねて東京五輪まで現役でいることを目標にしているが、アンバサダーに就任したことで「5年後まで引退してはいけないというのが認定されちゃいました」と苦笑。それでも「より一層、力の入った相撲を取らないといけないな思った」と、秋場所(13日初日、東京・両国国技館)へ自身の最多優勝記録を更新する36度目Vを見据えた。