西前頭6枚目の玉鷲(31=片男波)が、はたき込みで西前頭7枚目の豊ノ島(32=時津風)を退けた。

 押し込まれて土俵際まで追い詰められたが、かかとをギリギリまで残して踏ん張った。

 相手の腹に土がつくより早く土俵を割ったとして、行司は豊ノ島に軍配。だが物言いの末、軍配差し違えで初白星を手にし「ノーコメント、分からないよ。(右を)差されてたから動きが取れなくて、やばいと思った。勝ったか負けたか変な気分」と冷や汗をかきながら振り返った。

 2連敗発進だったが星を1つ戻し、巻き返しはこれから。「まあ、よかったよ。明日はしっかり勝たないと」と気を引き締めた。