大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が8日、千葉県船橋市の二所ノ関部屋で行われ、左上腕付近にけがを抱える横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は十両琴恵光(25=佐渡ケ嶽)、平幕豪風(37=尾車)と8番ずつ取って、14勝2敗だった。

 関取衆との稽古は3日連続で、左胸から上腕にかけては変わらず、分厚いテーピングが巻かれた。得意のおっつけはなく、左を差して右上手を引く取り口も変わらずで、状態については「いいと思いますよ。(疲れも)特にはない」と話した。

 一門には玉鷲、高安、琴奨菊の3関脇と小結嘉風の計4人の三役が居並ぶが、上位陣との稽古はなかった。それでも「今まで、場所前に十両や幕内下位とやることもなかった。また違うものを得られる気がするし、いいキッカケになっている」と前向きにとらえた。夏場所の出場については「まあ、しっかりやるだけです」と、まだ明言はしなかった。

 9日も連合稽古が行われる。「しっかり力を出し切って、キレのある相撲を取っていきたい」と話した。