不祥事で日馬富士が引退し、3月の春場所で始まった17年ぶりの4横綱時代はわずか5場所で終わった。30代の4人全員が皆勤した場所はなく、稀勢の里、鶴竜も4場所連続休場中と豪華番付は大きく期待を裏切った。

 今回が16度目の4横綱時代は過去も“短命”が目立つ。前回の曙、貴乃花、3代目若乃花、武蔵丸の時も1999年名古屋場所から5場所で終了。55年初場所からの千代の山、鏡里、吉葉山、栃錦の14場所が最長だ。

 年6場所制となった58年以降の7例中、1年間持ったのは2例しかない。

 今年の大相撲人気を象徴するような4横綱時代は、その一角が品格に傷をつけ、一年納めの土俵に暗い影を落とした。