大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、前例のない理事解任の処分を受けることが正式決定した。日本相撲協会は4日、東京・両国国技館で臨時評議員会を開き、巡業部長でありながら元横綱日馬富士関の暴行事件の報告を怠ったとして、解任決議を全会一致で承認した。

<関係者のコメント>

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)「評議員会で貴乃花理事の解任が決定した結果を踏まえ、今後は再発防止に努め、より一層、気を引き締め内部統制を図りたい。何より力士が安心して稽古に精進し、本場所で多くのファンを魅了し続けるよう全力で取り組む」

 ◆鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)「甘い部分もあった。もう何度も(暴行問題を)繰り返すわけにはいかない」

 ◆尾車事業部長(元大関琴風) 「これで土俵に話題が戻ってくることを願っている。力士が雑念に振り回されず、土俵に打ち込める環境をつくるのがわれわれの仕事」

 ◆小西彦衛・日本相撲協会評議員 (貴乃花親方について)「年齢からいってもこれからがある。そういう意味ではまだ時間はある。皆さんも人材ということでは期待されていると思う」