大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、横綱白鵬(35=宮城野)が2敗目を喫し、優勝争いのトップから脱落した。関脇正代(28=時津風)に寄り切られ10勝2敗となった。正代は6勝6敗。

白鵬と同じく1敗で臨んだ前頭13枚目碧山(33=春日野)は、同3枚目御嶽海(27=出羽海)を押し出して11勝1敗。優勝争いの単独トップに立った。御嶽海は9勝3敗。

3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、人気力士の小結遠藤(29=追手風)を上手投げで下し10勝2敗。遠藤は6勝6敗。

今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」に到達する朝乃山(26=高砂)と前頭9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)の、2敗同士の一番は、朝乃山が押し倒して10勝2敗とし、白星を2ケタに乗せた。隆の勝は9勝3敗。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、前頭5枚目竜電(29=高田川)を突き落として6勝6敗。竜電は4勝8敗。

優勝争いは1敗で碧山が単独トップ。2敗で白鵬、鶴竜、朝乃山、3敗で御嶽海、隆の勝が追う。