東前頭7枚目の高安(32=田子ノ浦)が、平幕の宝富士を突き落としで破って5連勝発進した。初日からの5連勝は大関だった18年秋場所以来。新大関の御嶽海が初黒星を喫したため、唯一の土つかずとなった。初場所は部屋からコロナ感染者が出たため休場措置を取られたが、復帰場所で三役復帰に向けて気を吐いている。かど番の大関正代が初日4連敗から脱出。平幕の玉鷲が、横綱照ノ富士を破って2場所連続の金星獲得となった。
【取組速報】春場所5日目全取組
大関経験者の高安が堂々の5連勝発進だ。鋭い立ち合いから、強烈なのど輪で宝富士を引かせた。相撲巧者の宝富士に土俵際で動かれて組まれたが焦らない。反対の土俵際に追い込まれたが、こちらもうまく回り込んだ。逆転の右の突き落としで白星。「立ち合いがよかったですね。攻めきれなかったけど体が動きました」と手応えを口にした。
1月の初場所は、部屋で新型コロナ感染者が出たため全休の措置が取られた。体の状態は良かったというが空いた時間を有効活用。「しっかり体を休めて作ってきましたし、場所中は取組を欠かさずに観て、いろいろ勉強させていただきました」と抜かりなかった。これまで長期戦が多かった宝富士を、この日は7秒9で料理。「毎回、拮抗(きっこう)した相撲になるけど、今日は速い相撲、厳しい相撲にこだわりました」と狙い通りの一番だった。
場所前には妻の杜このみが第2子の妊娠を発表するなど発奮材料は多い。「やはり家族を守っていかないといけない。より一層、相撲に今まで以上に身が入ります」と気合十分の今場所。昨年秋場所以来の三役復帰を狙う中で、18年秋場所以来の初日から5連勝と結果を出した。
新大関の御嶽海が初黒星を喫し、幕内唯一の5連勝と追い風も吹いている。それでも「引き続き厳しい相撲を取りたい。気を引き締めながらのびのびやりたいです」と締めた。上位陣が次々敗れる荒れる春場所で、実力者が存在感を示す。【佐々木隆史】

