日本相撲協会審判部が名古屋場所2日目の取組を発表し、6場所出場停止明けとなる大関経験者の西三段目22枚目朝乃山(28=高砂)が出場する。復帰場所最初の取組相手は東三段目22枚目の剛士丸(25=武蔵川)。大関だった21年夏場所11日目の5月19日以来、418日ぶりの本場所出場となる。
朝乃山は昨年5月の夏場所中に、協会作成の新型コロナウイルス対策ガイドライン違反が発覚して同場所12日目から途中休場した。外出禁止期間中の度重なる飲食店通いが発覚も、協会の事情聴取に虚偽の説明をするなどして6場所出場停止などの処分を受けた。処分後には祖父や父が亡くなり、失意のどん底を味わって引退を考えたこともあったが、師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)や部屋関係者に支えられるなどして奮起した。
3月の春場所で幕下に陥落すると、他の若い衆同様に掃除やちゃんこ番などの雑用係もこなしてきた。そして、出場停止明けとなる今場所は、新十両を機に富山商高時代の恩師、浦山英樹さん(故人)からもらった「朝乃山英樹」のしこ名の下の名前を、本名の「広暉」に改名して臨むなど、再起に懸ける思いは強い。これまでの相撲人生を背負い、再出発の一歩を踏み出す。

