新会場IGアリーナでの名古屋場所は中日8日目を終えた。当初は新しい施設に不慣れだった力士たちも、すっかりなじんできた。この会場は、支度部屋は幕内と十両で分かれているところがポイント。東の支度部屋をイラストで書き起こし、IGアリーナならではの力士の動きを紹介する。

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力士たちの順応は早い。新会場の初日こそ「巡業みたい」「暑い」などの声が聞かれたが、すでに1週間が経過。巡業などで日替わりの会場を経験している関取衆は、すぐになじんだ。

年6場所中、IGアリーナだけは幕内と十両の支度部屋に分かれている(幕下以下はどちらを使ってもよい)。東の支度部屋は、幕内と十両がドアでつながっている。この特徴を生かし、十両の取組が終わるころには安青錦、阿武剋、翔猿は十両の部屋に移動。広々としたスペースで、準備運動をするようになった。

幕内の東西の支度部屋は、本来は会議室2つをつなげて使っている。そのため、床には養生シートが張り巡らされている。「滑る」という声もあり、注意が必要だ。部屋は正方形に近く、左右非対称。広さは東が241平方メートル、西が240平方メートル。十両は東が倉庫で、西はロッカー室が本来の用途だ。東西とも十両の方が狭い。東の場合、幕内に設置されたテレビは65型で、十両は43型。ここにも番付の差が現れている。

座る位置は、番付だけでなく人間関係が表れる。上座は横綱。豊昇龍が休場した後は、空いたまま。伊勢ケ浜部屋は最多5人の幕内力士を擁し、並んで座る。近くにいた方が、床山にとっても都合がいい。平戸海と佐田の海、十両では湘南乃海と輝、日翔志と紫雷と志摩ノ海は、それぞれ同じ部屋同士、明け荷を並べている。

隆の勝は「(幕内と十両が)別々になっているけど、これもありかな。(支度部屋の)形は変ですけど、(各力士が)散り散りでやっているのでアップはしやすいですよ」と話している。環境変化への順応度合いも、成績に影響するかもしれない。【佐々木一郎】