春は荒れても、肌は荒れない。
東前頭6枚目の一山本(32=放駒)が、白星を先行させた。
西前頭3枚目の王鵬(26=大嶽)と対戦して、押し出し。低い姿勢で我慢して、相手の引きに乗じて前で出た。
会心の相撲で3勝2敗として「今日みたいな相撲が続けてばいいかなと思います」と納得の表情だった。
軽妙なトークと、つるつるのお肌の人気力士。
今場所前には、美容専門サイトの取材を受けて「明るいキャラクターと輝くような美肌で人気」と紹介されたばかりだ。
支度部屋でまげを整えてもらっている一山本に、美容について聞いてみた。
-美容に気を使い始めたきっかけは何ですか。
一山本 僕、乾燥肌で荒れるんです。30歳を越えてきて、気にし始めた。
-力士は人に見られる仕事ですもんね
一山本 いや、それは関係なくて。純粋に、肌荒れです。年齢のところですね。ケアをちゃんとやろうと思った。
-どうやって学んだんですか?
一山本 ユーチューブを見て、独学で。あと美容部員の方に聞いたりして。
-化粧品はどれぐらいもってますか。
一山本 10種類は持っていますね。
-美容方面の取材オファーが来た時はどう思いました
一山本 いやあ、びっくりしました。
-本場所中のお肌のケアは部屋に戻ってからですか?
一山本 部屋に帰ってやります。本当はここ(支度部屋)でやらなきゃだけど…。
-お肌のケアはどのくらいの時間ですか?
一山本 10分ぐらいですね。
3月の春場所は、寒暖差が激しく「荒れる春場所」と言われるが、「荒れるお肌」の季節でもある。
一山本は「早く帰らなきゃ」といつもように素早く着替えて、会場を後にした。
早い時ならば、取組からわずか5分程度で、風呂に入って支度部屋を出る。
ただ着替えは早業でも部屋に戻ってからのお肌のケアは、その倍以上とじっくり入念だった。【益田一弘】

