SKE48とSNH48を兼任する宮沢佐江(25)が卒業コンサートを行った。1曲目から、自分のユニットセンター曲で、1月のAKB48グループリクエストアワーで1位に輝いた「奇跡は間に合わない」を熱唱。「みんな、泣くんじゃねえぞ~」と元気にあおったが、コンサート中は、何度も感激の涙を流した。

 握手会で聴覚障害者のファンと交流するために覚えていた手話で「掌」を歌うと涙。SKE48屈指のバラード曲「不器用太陽」とヒット曲「パレオはエメラルド」のところでも、瞳をウルウル。メンバーに「佐江ちゃんが泣いてるじゃん」と突っ込まれると、体の横を指さして「ここにボタンがあって、押すと涙が出てくる演出になってるの」と照れ隠しした。

 アンコールでは、8000人の観客が、ひまわりを意味する黄色と、青空を描いた青のサイリウムで、会場を彩ると、それに気づいた宮沢は、三度号泣。「世界中のアイドルがいっぱいいる中で、宮沢佐江を見つけてくれて、育ててくれて本当にありがとうございます」と感謝した。

 自分の卒業ソング「旅の途中」を歌うと、最後のセレモニーへ。ファンやスタッフ、メンバー、家族に感謝した上で、後輩たちに「最後に1つだけ言いたいことがあります。見てくれてる人は、必ずどこかにいます」と励ましの言葉を残した。

 最後に「SKEのみんな、かけがえのない宝物の時間をありがとう」と感謝すると、慕ってくれる松井珠理奈の音頭で、メンバーとファン全員から「佐江ちゃん、SKEに来てくれて、本当にありがとう」とお礼を言われた。最も言ってもらいたかった言葉に、やっぱり涙はこぼれてしまった。

 最後は、全メンバー1人ずつと抱擁し、言葉を交わして、「みんな愛してる~」と言い残して、ステージを去った。

 この後は、31日にSKE48劇場で卒業公演を、4月1日にはAKB48劇場で行われる「旧チームK10周年記念公演」に出演して、アイドルを卒業する。