AKB48が27日、千葉・幕張メッセで全国握手会イベントを行った。第10回世界選抜総選挙(6月16日開票、ナゴヤドーム)にの速報順位発表(今月30日)前の最後の握手会とあって、朝から多くのファンが詰め掛けた。

 握手会後には総選挙の投票権が封入される最新シングル「Teacher Teacher」(30日発売)のセンターを務める小栗有以(16)を筆頭に、横山由依(25)岡田奈々(20)向井地美音(20)岡部麟(21)が囲み取材に応じ、大一番を前にした心境を語った。

 48グループ総監督の横山は、「速報発表の日の公演には出演しますし、(自分の)生誕祭でもあります。発表の日はめっちゃ緊張しますけど、握手会で『頑張ろうね』と言ってくれるファンの方も多くて、それで選挙を実感します」と話した。小栗も「握手会で(総選挙の)話が出ると、気が引き締まります」と、既に心は臨戦態勢に入っていることを打ち明けた。

 岡田も、出演していた舞台「ロミオ&ジュリエット」の話題の次に、選挙の話題が握手で上がるという。「無謀にも目標を1位と言っていて、燃えてくれている方と、『(1位候補の松井)珠理奈さんとか、さくちゃん(宮脇咲良)とかがいるから、厳しいよ』という現実派な方もいらっしゃいます」。

 昨年、17位で無念の選抜落ちを喫した向井地は、3月に行われたAKB48グループセンター試験でメンバー中1位の得点を取り、グループ愛を実力で証明した。「ファンの方は『センター試験1位になって、努力で1位を勝ち取ったんだから、僕たちも(選挙で)上位を勝ち取るよ』と言ってくれています。支えられました」と、ファンに感謝した。初ランクインを目指す岡部は「昨日、ファンの方からは『もっと(目標を強く)言わなきゃだめだよ』って言われました。なので、昨日(動画配信サービス)SHOWROOMで決起集会をしました。『速報から(ランクイン圏に)行きたいよね』と話しました」と明かした。

 過去9回の総選挙は、すべてAKB48出身メンバーが1位を獲得している。今年は姉妹グループ出身者のSKE48松井珠理奈(21)HKT48宮脇咲良(20)らが有力視されており、「AKB48」が初めてトップを奪われるピンチでもある。昨年9位の岡田は、「最初はトップ5と言っていたんですけど、AKBに1位を目標にしている子がいないなということに危機感を覚えて、目標を1位と宣言しました」と、上方修正の理由を明かした。向井地も「『AKBはAKBのもの』と言えるように頑張りたい」と決意を語った。