念願のアカデミー主演男優賞を手にした米俳優レオナルド・ディカプリオ(41)が今週来日した。
5度目のノミネートにして初のオスカーを射止めることになった主演映画「レヴェナント 蘇りし者」(4月22日公開)のPRのためだが、時折のぞかせる笑顔に受賞の余韻を楽しむ余裕が感じられた。
プライベート機に同行した20人余りの関係者の顔ぶれもバラエティーに富んでいた。
ファンから「ママ!」と声を掛けられていたのは母親のイルメリンさん。ファンとのツーショット撮影にも応じるなど、サービス精神旺盛だ。
決して豊かではなかった少年時代、深い愛情を注いでくれた母親へのディカプリオの思いは強い。アカデミー賞の授賞式では環境問題に触れた公的スピーチで喝采を浴びたが、それに先立つ英アカデミー賞のスピーチでは母親への感謝の言葉に終始している。今回のようなPRツアーや授賞式の写真には母子のツーショットが少なくない。
イベントではその母親より近くに立ったのが2人のボディーガードだ。50代とおぼしきダン・パーマーさんはウォーレン・ビーティ似の端正な顔立ち。映画「ボディーガード」(92年)でケビン・コスナー演じる主人公のモデルになった米国屈指の腕利きだ。
さりげなく左右に目を配り、左耳にはイヤホン、ときおり手首のマイクで連携を取る。スーツの着こなしもディカプリオにひけを取らない。確かに絵になっている。
もう1人は20代の若者で、長身のパーマーさんよりやや小柄だが、どこかに面影がある。実はパーマーさんの子息で、父の仕事ぶりに憧れ、親子でボディー・ガードをしているのだという。
そして一行の中にはもう1人意外な顔が。「戦場のピアニスト」(02年)で注目された米俳優エイドリアン・ブロディ(42)だ。大きな鼻が印象的な顔立ちは隠しようがない。別の仕事で乗り合わせたという彼はレッドカーペットイベントでもスタッフに混じり、片隅にそっと立っていたが、ファンから「エイドリアン!」の声が掛かると照れくさそうに記念撮影に応じていた。
プライベートも合わせるとこれが15回目の来日というディカプリオには、輪郭が似ているからだろうか、名優マーロン・ブランド(享年80)に通じる風格を感じた。同年齢に当てはめてみればブランドが「逃亡地帯」や「伯爵夫人」に出ていた頃だ。確かにイメージが重なる。
ようやく手が届いたアカデミー賞がそんな貫禄につながったのだろうか。どこかほんわかとしたレオ様一行は、心に落ち着きを得た本人を取り巻くハッピーな空気に満たされていた。【相原斎】



