「愛の不時着」での盛り上がりが「第三次」ブームというからヒョンビン(40)の人気も息が長い。
この筋金入りの二枚目が、対照的な性格俳優ユ・へジン(53)と組んだヒット作の5年ぶりの続編が「コンフィデンシャル 国際共助捜査」(22日公開)だ。
北から来た敏腕捜査員チョルリン(ヒョンビン)がソウルの庶民派刑事ジンテ(へジン)との「南北共助」で偽札事件を解決してから5年。国際犯罪組織の手に落ちた北の軍資金10億ドルの行方を追って再びチョルリンがソウルにやってくる。順番から言えば「愛の不時着」は前作の後になるのだが、北から来たヒョンビンには良くも悪しくものあの軍人のかっこよさに重なって見える。
今回の敵役はチン・ソンギュ(45)。「犯罪都市」(17年)でも中国マフィアの血気盛んな男を演じていたが、今作では海をまたいで米韓に出没する北出身のテロリストにふんしている。長髪姿がちょっと忌野清志郎さんに似ていて、憎めない感じに見えてしまうのだが、冷徹非情、おまけに行動も大胆で、各国の捜査機関を大混乱に陥れる。
というわけで、前作の名コンビにFBIのジャック(ダニエル・ヘニー)も加わり、スケールアップしたアクションが繰り広げられる。
前作でチョルリンに恋心を抱いたジンテの義妹ミニョン(少女時代のイム・ユナ=33)は再会に大喜びしながら、ジャックに目移りしてチョルリンの嫉妬心をかき立てる。おまけに潜入捜査にひと役買って、存在感を一段と増した印象だ。
前作のキム・ソンフン監督からメガホンを引き継いだのは、「パイレーツ」(14年)などで知られるイ・ソクフン監督。アクションシーンはリアルで、ドラマ部分はユーモラスな前作のテイストを受け継いで、目いっぱい楽しませてくれる。
ジンテ一家の雰囲気は、5年ぶりとは思えないほど鮮明に、笑いのツボとともに記憶がよみがえった。多彩なアクションも工夫が凝らされていて飽きさせない。韓国エンタメ界の底力を改めて実感させる作品だ。【相原斎】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画な生活」)




