フジテレビの久代萌美アナウンサー(30)はバラエティー「さんまのお笑い向上委員会」(土曜午後11時10分)で、番組開始以来5年近くアシスタントを務めている。明石家さんま(64)をはじめ、数多くのお笑い芸人を見て培った、そのお笑いセンスに迫ってみた。

フジテレビの久代萌美アナウンサーの周りにはふわっとした空気が流れていた
フジテレビの久代萌美アナウンサーの周りにはふわっとした空気が流れていた

“お笑い怪獣”明石家さんまに番組開始以来、ずっと鍛えられている。多い時には20人近い芸人が、さんまの前でお笑いを競い合っている。

「それぞれメインを張れる芸人さんたちが皆さん、全力で笑いを追求しています。あそこに立たせていただいているだけで、貴重な機会をいただいているのだと感謝しかありません」

40年近くも、お笑い界のトップに君臨し続けているさんまを間近に見ている。

「さんまさんは、オンもオフもテレビで見たまま。収録も基本的には、休憩がなく、流れが一切止まりません。その中で、さんまさんはずっとしゃべっていらっしゃいます」

5年前に番組が始まった時と、さんまのイメージは全く変わらない。

「ご一緒する前と、今もイメージが変わらない。テレビで見ていたさんまさんも、お仕事を一緒にしているさんまさんも、本当に全く同じ人物。それがすごいなと思います。普通、オフがあったりするのかなと思うのですが、ずっとお笑いに集中されていらっしゃいます」

さんまから口説かれることは「全くない」と言うが、さんまのお笑いに対する愛はひしひしと感じている。

「共演させていただくと、本当にお笑いが好きなことが分かります。ご自分の番組をよく見ていらっしゃるし、ゲストの芸人さんの番組も見ていらっしゃる。一体、いつ寝ているのでしょうかって思います。お笑いに関しては本当にストイック」

さんまだけでない。出演する芸人たちの覚悟も感じている。

「みなさん、この番組に出ることを『戦場に行く』って言うんです。それくらい気合を入れていかないと、太刀打ちできない。みなさんの緊張感が伝わってきます」と話している。(つづく)【小谷野俊哉】

◆久代萌美(くしろ・もえみ)1989年(平元)10月6日、東京都生まれ。首都大学東京の都市教養学部生命科学科を卒業して、12年にフジテレビ入社。「めざにゅ~」「笑っていいとも!」「さまぁ~ずのご自慢列島ジマング」などのレギュラーを務めた。現在は「週刊フジテレビ批評」「さんまのお笑い向上委員会」「ワイドナショー」「ノンストップ!」「BSフジニュース」などのレギュラーを務める。趣味はドラム、買い物、料理、シール集め。好きなものはハムスター、理科、マヨネーズ。160センチ。血液型A。