女方の歌舞伎俳優を主人公にした映画「国宝」の大ヒットで、歌舞伎を見に来る人が増えましたが、「落語でも」という期待がかかる番組が4月から始まりました。落語家だった父にあこがれて、落語の世界に入った女子高生の朱音を主人公にした「あかね噺」。22年から「週刊少年ジャンプ」で連載されている漫画で、4月4日からテレビ朝日でアニメ放送がスタートしました。
そんな「あかね噺」の快進撃に合わせて、5月7、8日に東京・有楽町のよみうりホールで「あかね噺落語会~当世大看板百芸繚乱~」が開催されます。7日昼の部は春風亭一之輔をトリに、一之輔の師匠一朝、蝶花楼桃花ら、夜の部は春風亭昇太をトリに、三遊亭円楽、柳亭小痴楽、ナイツら、8日昼の部は上方から桂文珍をトリに、桂南光、桂二葉ら、夜の部は立川志の輔をトリに、立川生志、立川吉笑らが出演します。落語協会、落語芸術協会、上方落語協会、五代目円楽一門会、落語立川流の5団体の人気者がそろう豪華版です。
「あかね噺」は、入門して「阿良川あかね」を名乗った朱音が前座、二つ目、そして真打を目指す姿を描いていますが、今回の落語会では女性落語家として輝きを放つ桃花、二葉、小春志が登場。また、漫画、アニメで監修役を務め、アニメでは朱音役などの声優に落語指導もした林家木久彦も7日昼の部に出演します。
時間があると、都内の寄席に時々立ち寄りますが、演者によっては座る席がなくて立ち見になる時もあれば、客席の2、3割しか埋まっていない時もあります。寄席は大人3500円の入場料金で、落語から漫才、奇術、太神楽、浪曲、講談、紙切りなど多様な演芸が楽しめる場所です。「あかね噺」を通して落語に興味を抱き、多くの人に寄席に足を運んでほしいと思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)




