乃木坂46久保史緒里(18)の愛が止まらない。主演舞台「乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2019」が10日から東京ドームシティホールで上演される。加入から3年、もともと好きだったグループへの愛は深まるばかりだ。乃木坂46とセーラー戦士たちの共通点とは?

乃木坂46ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」に出演する久保史緒里(撮影・酒井清司)
乃木坂46ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」に出演する久保史緒里(撮影・酒井清司)

「セーラームーン」の稽古も佳境を迎えている。「稽古場の雰囲気はめちゃめちゃいいです。座長の私がちゃんとしなきゃいけないんですけど、キャストで最年少でもあるので、甘えさせていただいています」。稽古序盤には泣いたこともあったが、共演者から「うさ子(主人公の月野うさぎ)みたいで、いいね」とポジティブに励まされていたという。

18年6月に「乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」が初演され、乃木坂46の井上小百合(24)山下美月(20)が主演した。今回は再演で、久保は初出演となる。

「再演ということにプレッシャーもあります。比べられてしまうという恐怖が。でもその分、共演者の皆さんが、同じ演目だけど新しいものを作ると前向きに意気込んでくださって。姿勢を教えていただきました。最高の座組です」

今回は、乃木坂46から2期生の伊藤純奈(20)、久保と同じ3期生の向井葉月(20)、4期生の田村真佑(20)早川聖来(19)が出演する。「すごく距離感が近いです。真佑と聖来とは、もう5回くらいお泊まり会をしました。2人とも後輩だけど年上だし、『しおちゃん』って呼ばれてます」。久保が呼びかけて、5人でご飯を食べに行ったこともあるという。

16年9月に3期生として加入。「うそみたいにあっという間でした」と3年間を振り返る。「愛が深まりました。メンバーやファンの方々はもちろん、お仕事に対してもそうですし、1つ1つのものごとに対する愛の向け方が変わりました。今は愛が止まらないですね」としみじみと話す。

昨年夏には、体調不良で活動を休んだこともあった。「休業したことで、グループとしても、個人としてもお仕事をいただけていることは当たり前じゃないんだな、とあらためて気づくことができました」。今年の夏の全国ツアーでは、ステージで笑顔をはじけさせた。「1つ1つのことに感謝を忘れず、今は楽しんでやろうと思っています」。

加入前からビジュアルにひかれ、乃木坂46の大ファンだった。3年間の活動を経て、内面も好きになった。「すてきな方々が調和している空気感。皆さんが集まったのは偶然じゃなくて、出会うべくして出会ったかのような関係性で、大好きなんです。まるで『セーラームーン』の、愛と正義のセーラー戦士たちみたい。皆さんが出会ったのは、必然なんだと思います!」と興奮気味に語る。

乃木坂46の若手の中では、特に歌唱力と演技力を高く評価されている1人。「ファンの方も『お芝居が見たい』って言ってくださいますし、自分自身もお芝居が好き。やればやるほど自信がなくなるし、分からなくなるんですけど、いつかは極めたいという気持ちはあります」と意気込んだ。

「表現者としても何かをつかんで、個人としての活動が、乃木坂にいい影響を与えられる人間になりたいです!」

18歳の抱負は、乃木坂46への愛でいっぱいだ。【横山慧】

◆久保史緒里(くぼ・しおり)2001年(平13)7月14日、宮城県生まれ。16年9月加入、乃木坂46の3期生。愛称「くぼちゃん」「しーちゃん」。小3から中3まで東北楽天ゴールデンイーグルスのチアガール。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。159センチ。血液型O。

◆乃木坂46・3期生 久保のほか、伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、山下美月、吉田綾乃クリスティー、与田祐希の12人。16年9月に加入。